ごんびぃーの庭

知見・日記・備忘録

【合宿運営】持っててよかった!おもちゃ・装備品n選【GoPro知見】

はじめに

9月末に開催されたイワケンラボ開発合宿
引率のメンター兼カメラマンとして参加したごんびぃーです。

今回開発合宿では完全に運営サイドとして活動し、
学生サークル級の規模での合宿運営の知見が多く得られたので、
備忘録がてら「持っていって良かったモノ」を中心にまとめていきたいと思います。

ごんびぃーの役割としてはメンバーの引率は当然として
後々編集されるであろうドキュメンタリー映像用の撮影が大きなウェイトを占めていました。
それを踏まえた上でまとめていこうと思います。

TL;DR

  • 基本的に「備えあれば憂いなし」
  • 複数人が一堂に会する際に必要となるリソースを予め考えるべし
  • 世の中には光回線が通っていない世界がある
  • 撮影機材(≒GoPro)は熱に弱い

インフラ編

養生テープとネームペン

以下に続く全アイテムに共通する話ですが、
複数人が一堂に会する場合、所有物が混ざる事が容易に想像できます。
各アイテムに名前を書いていく事を強く推奨します。
別に養生テープでなくても、テプラや直書きでもいいと思いますが、、、

今回は参加者が合計17人だった上に、
みんなそこまで大々的に店を広げる感じではなかったので、
特に忘れ物や混ざり物があったという報告はありませんでした。(僕が認識してないだけ説はある)

延長ケーブル各種

そもそも今回どのような空間で複数人が集まり開発を行っていたかというと、
このようなちょっとした会議室のような場所がメインでした。
分かりにくいですが、実はここはエレベーターホールで
基本的に大量のコンセントを使うような設計の空間ではありません。
写真右端にちょろっと伸びてる白コードがありますが、
「右奥側の壁にコンセントが2箇所しか無い」といった空間でした。

もちろん会議室であってもコンセントはあればあるほど嬉しいモノなので、
まず持っていくグッズとして延長・電源タップ系はかなり優先度が高いでしょう。

モバイルWiFi

(前提:今回の宿舎の満足度は非常に高いです。滞在アシストしていただき大感謝)

今回利用した宿舎は熱海の山奥にある研修センターですが、
諸々調査していた時点で判明したこととして、宿舎のネットワーク環境が非常に弱かったという点があります。
光回線は通っておらず(=ADSLでした)、宿舎内のWiFiも部屋によって電波が悪かったりと
XR分野のエンジニア集団にとってはかなり苦しい戦いでした。
そこで今回は出張用モバイルWiFiルーターをレンタルして多少なりとも
通信負荷を分散してみようという試みのもとみんなのWiFiでルーターを借りてみました。

https://www.min-wifi.com/SHOP/augalaxy150gb.html

今回レンタルしたのはこちらの通信量完全無制限のau回線です。
近年のモバイルルーターは「3日10GB」だの「1ヶ月20GB」だの
{任意の罵詈雑言}みたいな通信制限のSIMカードばかり出回っています。

3Dデータを扱うエンジニアにとって10GBなんて秒で使い切る容量です。
そんな回線で17人分のPC&スマホの通信を賄い切れる訳がない、ということで
かなり時間をかけて「完全に文字通り無制限」の通信プランを探しました。
1週間で5,830円、1ヶ月で8,800円という金額設定で、
1週間プランだと少し割高な感じはしますが、
「持ち運べる無限通信回線」と考えると妥当な金額かなという印象です。

ただ、結果からいうと今回の合宿ではあまり活躍できませんでした。
というのも回線の理論値は高くても、山間部はそもそも入る電波が弱く、
回線のスペックを使い切れなかったという結果になりました。
最速時でも20Mbps出るか出ないかくらいの速度といえば伝わるでしょうか。

もちろん17人分の機材を宿舎のADSLで賄い切れるかというと、明らかにNOなので
レンタル回線は持っていって正解だったという評価かなと思います。
他の機材と同じく「あるに越したことはない」といったところです。

今回は上記ルータを2回線分レンタルして持っていきました。
とりあえず仮で一つ注文した所、到着後に「1ルータに付き端末10台まで」という制限があることが判明し、
急遽もう1回線追加で注文しました。
もしこの記事を参考に上記ルータをレンタルする場合は、
使用機材台数を予め見積もって、それらをカバーしきれる回線本数を注文するといいと思います。

撮影編

マイク&風防

前提として今回ガチ撮影は基本ごんびぃーがGoProを持って練り歩き、
各自作業している所を撮って回るというスタイルでした。
撮影機材に詳しい方はご存知かもしれませんが、
GoProの本体内蔵マイクは音質が悪く、集音性能もそこまで高くありません。
今回の開発合宿では各自の部屋での開発や、会議室での講義の様子、
登壇でスクリーンを背景に発表する場面など、様々なパターンの音響シーンが想定されていたため、
ある程度ちゃんとしたマイクを装備していきました。

今回屋外での撮影はほぼなかったため、風防は必要なかった説がありますが、
「あるに越したことはない」ということで、オススメ機材にラインナップさせて頂きます。

おそらくこのマイクが最も活躍したのは最終日の登壇発表会で、
みんなの発表はもちろん、発表が終わったあとの一言コメントもキレイに収録できていたと思います。

追加バッテリー

今回長時間の連続撮影を行う上で判明したことですが、
GoProは室内撮影でも非常に熱に弱く、30分ほどの連続撮影で熱暴走ダウンをするケースがありました。
もともと熱に弱い事は分かっており、日光を浴びていると10分足らずで落ちる場面も経験はしていましたが、
予想以上に熱暴走が多く起こりました。(3日間で3~4回?はあった)

そこで今回編み出した熱暴走対策として、
追加バッテリーを擬似ヒートシンクとして扱う手法です。
今回もともと長時間撮影用に予備バッテリーを持っていましたが、
そのバッテリーを冷やしておいて、熱暴走しそうになったら
バッテリー換装がてらGoProを内部から強引に冷やすという手法を試してみました。

この強引冷却が思いの外うまく働き、
最終日の発表会2~3時間の長期戦を熱暴走ナシで走り切ることができました。
具体的には
バッテリ①を50%ほど使う→バッテリ②換装 + バッテリ①冷却
バッテリ②を50%ほど使う→バッテリ①へ換装
という感じで、交互に冷却&使用することで活動期間を大きく引き伸ばすことができます。

恐らくVlog撮影をしたりする方は複数バッテリを持っていると思いますが、
一つのバッテリを使い切ってから交換するのではなく、
途中で交換&冷却をすると熱暴走の不安が軽減されるという手法をオススメしたいと思います。

BulletTimeハンドル

撮影機材なので撮影編に入れていますが、使い方としてはインフラ編でした。

Insta360ユーザーにとっては馴染み深いかもしれないBulletTimeハンドル。
本来の使い方としては360度カメラを先端につけて振り回すというものですが、
今回はなんとこのハンドルが登壇時の指示棒として大活躍しました。

  • そこそこの太さ、しっかりしたグリップ
  • 伸縮可能で剛性も十分
  • 先端に固定部がありちょっと大きく、指示点がわかりやすい

と、BulletTimeハンドルの各種特徴が今回の登壇シーンと非常にピッタリ噛み合いました。
このような使い方は全く予想しておらず、
普通にBulletTimeハンドルとして「持っていけばなんか使うかもな」と思って装備していったものでした。
登壇時に誰かが「指示棒あるといいな、、、」と言い出した時に
そういえば持ってきたなと、ちょうどよく存在を思い出したので
本来の使い方ではないものの、大活躍でした。
これこそまさに「備えあれば憂いなし」、
もし今後なにか登壇シーンに出くわすことがあれば
おもむろにBulletTimeハンドルを差し出してあげましょう。

(学習が間違ってる、大人しく指示棒を用意しろ)

番外編

SegwayDrift

あってよかったおもちゃ①

先程載せた写真の通り、今回みんなの主たる作業場が各自の部屋ではなく
エレベーターホールの共用スペースでした。
思いの外宿舎が広く、各自の部屋からホールまで結構長い廊下が続いていたため、
機材を取りに行ったりする往復が中々面倒な距離でした。

そこで暇な時に遊ぼうと思って持っていったSegwayDriftが、
なんと実用デバイスとして大活躍。
特にごんびぃーの場合は撮影でみんなの部屋を行き来する場面が非常に多かったため、
スムーズに移動&撮影、歩く距離の軽減、歩行による手ブレの防止といった
様々な点でその特性を発揮してくれました。

あってよかったおもちゃ?②

今回の参加者は総勢で17名だったんですが、実は途中離脱者と途中参加者が何人かいました。
初日から参加するメンバーは基本熱海駅集合で、そこから宿舎に移動するというスタイルでした。
宿舎が無料の送迎バスを運行しており、10人以上揃っていれば全員まとめて移動することができ、
初日の15人(だったかな?)と、最終日の16人?はその送迎バスで行き来しています。

逆にいうと常時走っているシャトルバス的なものではなく、
一人だけ離脱や一人だけ追加参戦といったケースは各自個別に対応してねという運用方針でした。
今回途中離脱が2名、途中参加が2名いて、全員がバラバラに移動した場合
タクシーで移動すると合計額が結構な金額になっていたはずです。

もともと今回は途中の出入りがあることが分かっていたので、
ごんびぃーは車でこの合宿に参加し
途中の入退場を全員車で送迎しました、なんと4往復。(げっそり)
その分のタクシー代は一切発生していないので、結構なコスト圧縮に成功したのではないかと思っています。

コスト面はもちろんですが、自前で交通手段を用意できる利点として、
時間に左右されないというメリットがあります。
タクシーを予約して迎えに来てもらう場合、一度決めた予定をズラすことは難しいですが、
自力で移動できる場合、急遽「もう少し作業したい」といったスケジュール変更にも対応できます。
また複数人が同時に出発する必要もなくなるため、
「自分は早く出る」「もう少し作業したい」「電車が一本違ってタイミングが合わない」といったケースでも
往復回数を増やせばいくらでもスケジュールを自由にいじることができます。
その結果4往復

自由に動かせる車両が一台あるかないかで結構フットワークが変わるので、
余裕があれば誰かしらは車参加すると途中参加者のケアをし易いのかなという印象です。

おわりに

今回の開発合宿で
「これあってよかったな」というモノを備忘録的にまとめてみました。
合宿などのデカいイベントは実際にやってみないと分からないトラブルなどが多々あるので、
もし開発者合宿などを企画する人がいたらこの記事を読んで、
どんな機材を用意すればいいのか参考にしていただければ幸いです。

ほぼ箇条書きになってしまいましたが、
断片的に読み取れればOKなのでこれで許してくださいな。
読んでいただきありがとうございました!!!

余談

今回の宿舎が熱海の山奥で、上り坂がめちゃくちゃ厳しい場所だった上に
宿舎のエントランスへのアプローチが左にねじ曲がりながら登る急坂で、
分かる人にだけ伝われば良いんですが、FR車のトルセンLSDが起動するレベルで危険な道でした。
多分オープンデフ車だと詰んでた。
積載量が十分なAWD車を強くオススメする!